2025年5月9日(金)

▼今春に社会人になった若人も新人教育を終えて社会で活躍していると思う

▼もう何十年も前だが自分が新入社員の頃、上司から何度も教えられた。「物事は自分の目から、自分の立場からだけを見て判断するな。時には鳥瞰(ちょうかん)することも必要」と

▼茶筒缶、真横から見れば長方形、真上から見れば円

▼「鵜(ウ)の目鷹(タカ)の目」ということわざが日本にはあり、語源は諸説ありだが、一般的には熱心に物を探す様子や、そのときの鋭い目つきを例えたことわざ。他人の欠点や弱みを探して週刊誌記者が走り回る等の悪い様を言う場合もあるが、鵜(カワウ)は餌の魚を水深10メートル近くまで潜水して捕食すると言われている

▼物事はいろいろな角度から見て、時には鵜のように水の下を見て、時には鷹のように大空から見ることが肝要だ

▼それに加え、今を見る目だけでなく「温故知新」(ふるきを尋ねて新しきを知る)で時間を訴求し、昔の物事(歴史)を尊重して見、今を見て、未来を見る力は世の中の全てに必要

▼自分たちが生きている場所(空間)の昨年~数年前だけでなく100年前、200年前、500年前、千年前を尋ねて時間、先祖を感じることは地震、津波、台風等の災害の繰り返しを知るだけでなく、今自分がここに生きていることのありがたさを感じたい。