有効求人倍率1・19倍 3月の三重県内、3カ月連続上昇

三重労働局は2日、3月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は1・19倍となり、前月から0・02ポイントの上昇。3カ月連続で前月を上回った。

同局によると、有効求人倍率の全国順位は前月と同じ32位。21カ月連続で全国平均を下回った。「改善の動きに弱さが見られる」などとする雇用情勢の判断は据え置いた。

有効求人数は前月比0・2%(59人)増の2万9264人。3カ月連続で増加した。有効求職者数は1・5%(379人)減の2万4663人で、2カ月連続で減少した。

一方、新規求人倍率は前月比0・02ポイント減の1・99倍となった。新規求人倍率の低下は2カ月連続。全18業種のうち卸売・小売など12業種の新規求人が前年同月を下回った。

同局は「物価高や賃上げによって厳しい経営環境の事業所は多く、新規求人などには依然として足踏みがみられる」と指摘。「米国の関税措置も含め、今後の動向を注視したい」としている。