水産業振興に1千万円寄付 志摩市、宇田ミートに感謝状 三重

【橋爪市長(左)から感謝状を受け取った宇田社長=志摩市役所で】

【志摩】三重県の志摩市はこのほど、市の水産業振興に役立ててもらおうと1千万円を寄付した「宇田ミート」(阿児町神明)に感謝状を贈った。

昭和28年創業の宇田ミートは、食肉の総合卸売や食料品販売などを手がけている。近年、海洋環境の変化による磯焼けなどにより、市の水産業にも多大な影響が出ていることから、宇田陽一社長(47)は「志摩の海の現状をみんなで考えるきっかけにしたい」と寄付を決めたという。

市役所であった贈呈式で、橋爪政吉市長は「今年開催される全国豊かな海づくり大会を踏まえて、志摩市の水産業発展のために使わせていただく」と謝意を述べ、宇田社長に感謝状を手渡した。

宇田社長は「藻場再生や海女漁の繁栄のために使ってもらえれば」と話していた。