海女の姿をモノクロで 伊勢で泊正徳さん写真展 三重

【海女をテーマにした写真展を開いた泊さん=伊勢市宇治今在家町の「茶房山中」で】

【伊勢】三重県伊勢市宇治今在家町の「茶房山中」で、志摩市の写真家、泊正徳さん(75)の写真展「今昔 海女姿」が開かれている。31日まで。木、金曜と18、19日は休み。

泊さんは教員を退職後、本格的に写真を始めた。伊勢志摩の魅力を伝えようと、風景や伝統文化、伊勢神宮などを撮影し、SNS(交流サイト)で発信。伊勢志摩から直線距離で200キロ以上離れた富士山を撮る写真家としても知られている。

今回のテーマとなった海女は、約15年前から志摩町などで撮影を続けていて、これまで撮りためた中から20点を選び、モノクロで表現。黒いウエットスーツや白い磯着を着た海女たちの臨場感あふれる姿を、画面全体の白と黒のバランスや光を意識しながら撮影した力作が並ぶ。

泊さんは「写真を通して、海女の姿の裏にある自然環境の悪化やこれからの海女漁(漁業)のあるべき姿を考えていただければ」と話していた。