台湾公立中と姉妹校に 津の久居中と朝陽中、英語でオンライン交流

【握手を交わす青木校長(左)と陳氏=津市久居西鷹跡町の市立久居中で】

【津】三重県の津市立久居中(久居西鷹跡町)と同朝陽中(河芸町上野)が23日、台湾の高雄市立文山(うんしゃん)高級中学と姉妹校提携を結んだ。2年の英語科の授業でオンライン交流を図り、英語力の向上や異文化への理解を深める。期間は3年間で随時更新する。

文山高級中学は公立の中高一貫校。同中と親交のある三重大学大学院の松本裕子特任教授が、生徒数の規模が近い津市の両中に呼びかけ提携が実現した。公立中学同士が独自に提携を結ぶ例は全国でも珍しいという。

久居中で調印式があり、2年生217人が見守る中、同中の青木修校長と文山中教師の陳雲釵(じんうんさ)氏が協定書にサインした。朝陽中は修学旅行中の校長に代わり小宮康子教頭が別室で協定書を受け取った。

【陳氏(右から2人目)から協定書を受け取る小宮教頭=津市久居西鷹跡町の市立久居中で】

この日は21日に県立伊勢高と姉妹校提携を結んだ同中高等部の高2生17人が出席しており、互いにプレゼントを交換した。

【文山高級中学高等部生にプレゼントを手渡す久居中生(左)=津市久居西鷹跡町の市立久居中で】

オンライン交流は本年度3回の予定で第1回は6月17日。事前学習を経て数人ずつのグループで自己紹介や文化の紹介をする。阿部敢太さん(13)は「直接会って親しみを感じた」、牛場妃菜さん(13)は「英語は心配だが相手の国を知り関われるので楽しみ」と期待した。

担当の北井早希教諭は「言語がうまくなるのは伝えたいと思う瞬間。共通の英語で伝える楽しさを体感してほしい」、青木校長は「単年度でなく持続可能な取り組みとして引き継いでいく」と述べた。