龍テーマに篆刻 四日市市文化会館で「石交印会」展示

【作品を紹介する中井代表=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】四日市市智積町の篆刻(てんこく)研究と創作活動を続けている「石交印会」の中井宇石代表(76)は10日、同市安島の市文化会館第四展示室で、第29回「石交印会展」を開いた。えとの龍(辰)をテーマに、漢詩や熟語などを刻んだ篆刻作品17点を展示している。12日まで。

最後に瞳を描いて物事を完成させる意の「画龍点睛」や立身出世を得る関門の意の「登龍門」、長寿を祝う「亀龍寿」、才能あふれる意の「飛兎龍文」、優れた人々の会合の意「龍門之游」など、文字を浮き出す朱印や白抜きの白印作品が並ぶ。

来館者らは、印文解説を読みながら熱心に鑑賞していた。中井代表は「自分に与えられたこの生涯を、篆刻への情熱を持って日々楽しんでいます」と話していた。