大宮小児童、昔ながらの田植え 大紀町 収穫までコメ作り学ぶ

【昔ながらの田植えを体験する児童ら=大紀町滝原で】

【度会郡】三重県大紀町滝原の水田で8日、大宮小学校の4、5年生32人が昔ながらの田植えを体験した。

里地保全や遊休農地の活用、子どもらの学習の場づくりなどを目的に、地元住民や町内の地域活性化団体が取り組む「人とホタルの元気な里地づくりプロジェクト」(柏木昭久事務局長)の一環として、平成23年から実施している。

この日は、専用の足袋を履いた児童らが地域の人たちと一緒に約1200平方メートルの水田に入り、泥んこになりながらカグラモチの苗を手植えした。

今後は、学校田代表の出口眞市さんらが水田を管理。児童らは苗の観察やかかし作り、稲刈り、餅つきなどを体験し、農業やコメ作りについて学ぶ。

5年の辻本大悟君(10)は「田んぼは思ったよりも深くて滑りそうになったけど、みんなと田植えができて楽しかった」と話した。