小学1年生に防犯笛 伊勢度会地区生安協会が贈る

【鈴木市長(後列右)らの前でホイッスルを鳴らす厚生小の1年生=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県の伊勢度会地区生活安全協会は7日、伊勢市の小学校新1年生806人を対象に、防犯用ホイッスルを贈った。

ホイッスルは、児童らが不審者などから身を守るため、危険を感じた時に鳴らして周囲に知らせる。犯罪被害を未然防止するため、同協会が県遊技業協同組合伊勢支部の助成を受けて、毎年、管内の新入学児童に贈り続けている。

市役所で贈呈式があり、同協会会長を務める鈴木健一市長が、岡俊晴教育長に手渡した。岡教育長は「小学生になると行動範囲が広がる。各校でさまざま事例を想定して笛を使う練習をし、防犯意識を高めたい」と感謝した。式には児童代表として、厚生小の1年生3人も出席し、贈られたホイッスルを元気に吹き鳴らした。南伊勢、玉城、度会各町の新入学児童にも贈られる。

同協会によると、伊勢署管内で昨年発生した小学生への声かけ事案は21件で、前年より10件増えた。鈴木市長は「防犯体制をしっかりし、子どもたちが安心安全に過ごせるよう、地域一体となって見守りたい」と話した。