リンゴを題材にアクリル画 三重画廊で奥野さん個展

【リンゴを描いた作品を紹介する奥野さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県四日市市ときわの奥野穂(みのる)さん(64)の個展が8日、津市中央の三重画廊で始まった。リンゴを題材にした大小のアクリル画29点を展示・販売している。12日まで。

奥野さんは四日市市出身で多摩美術大を卒業。無所属を貫き個展やグループ展で作品を発表している。

これまでさまざまに浮遊するリンゴを描いてきたが、今展では「Glass tray―RINGO」「Ceramics―RINGO」などガラスや陶器の皿や器に「置いた」状態を描いた。

光の透けるガラスや厚みのある陶器の質感を丁寧に描き分け、墨を流した皿の上にリンゴを置くことで墨に映る果実も表現している。

奥野さんは「今回は作品がだいぶ変わっている」と見どころを話し「皿の上にあることで存在感が増す。単なる静物画にならないよう描いている」と述べた。