甘茶注ぎ釈迦の誕生祝う 亀山・浄専寺で「花まつり」 三重

【甘茶を注ぎ参拝する檀家=亀山市加太板屋の浄専寺で】

【亀山】三重県亀山市加太板屋の浄専寺(前田隆弘住職)で6日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う仏教行事「花まつり」が行われ、檀家(だんか)ら約30人が参列した。

参列者らは、「花御堂(はなみどう)」に鎮座する釈迦像に、「南無釈迦弁尼仏(なむしゃかむにぶつ)」と唱えながら、ひしゃくで3回甘茶を注ぎ参拝した後、全員で讃仏歌(花まつりの歌)を2回合唱して、甘茶を飲んだ。

また、同寺の壇徒の男性が所属する、アマチュアバンド「デケデケ」が本堂で、「パイプライン」や「ダイアモンドヘッド」などベンチャーズメドレーのほか、民謡「農兵節」など演奏を披露した。

前田住職は「昔は、地区内を子どもたちが木の象を引いていた。いまは子どもも少なくなりできなくなった」といい、「参列者らに楽しんでもらえるよう昨年は、地元住民に琴の演奏をしていただいた」と話していた。