金剛座寺の四季を撮る 金子さん、伊勢で個展

【金剛座寺の四季を切り取った作品と金子さん=伊勢市川端町の尾崎咢堂記念館で】

【伊勢】三重県伊勢市川端町の尾崎咢堂記念館で、同市大湊町のアマチュア写真家、金子政文さん(76)の写真展「古刹(こさつ) 金剛座寺の四季」が開かれている。6日まで。

20歳から写真を始めた金子さんは、中断期間を挟んで55歳から再びカメラを手にし、一つのテーマを掘り下げて撮影する独自のスタイルを確立。各地で個展を開いて作品を発表している。

今回は、友人の僧侶に紹介された多気町神坂の天台宗・金剛座寺にスポットを当てた。初めて訪れた令和2年12月に、イチョウの大木が半分葉を落とし、黄色のじゅうたんが広がっているような光景に魅了され、住職の許可を得て3年間通い、寺の四季を切り取った。

会場にはお気に入りの122点を展示。寺にある仏像、境内を彩る新緑やアジサイ、紅葉などのほか、魚眼レンズで寺の風景を撮影した遊び心のある作品も並ぶ。

金子さんは「写真展を見てもらい、お寺もぜひ、訪ねてみてください」と話していた。

同展は12―19日、多気町のBANKYO文化会館でも開催する。