発電所で転落の2人死亡 四日市、ボイラー清掃中 三重

【四日市】25日午後に四日市市霞1丁目の「コスモ石油四日市霞発電所」で発生した転落事故で、四日市北署は同日深夜、心肺停止状態で市内の病院に搬送されていた男性2人が死亡したと発表した。

死亡したのは、いずれも同社協力会社の清掃工員で、四日市市釆女が丘の男性(42)と広島県三原市西野の男性(33)。2人は事故から約1時間半後に、搬送先の病院で死亡が確認された。

同署によると、2人は同日午後3時50分ごろ、ボイラー内に組まれた足場で灰などを取り除く清掃作業中、足場が崩れ、約20メートルの高さから転落したという。

事故当時、ボイラー内では2人を含む17人が作業していた。同署や四日市労働基準監督署は26日、現場検証をした。27日以降も担当者から話を聞くなどして、事故原因や当時の状況を詳しく調べる。

コスモ石油四日市製油所によると、発電所は4月上旬から運転を停止して定期整備をしていた。事故が起きたのは火力発電用に水を沸かす高さ約20メートルのボイラー。事故当日は朝から作業していたという。

親会社のコスモエネルギーホールディングスの担当者は「現在、関係機関の調査が行われており、全面的に協力していく。ご遺族の方にはお悔やみ申し上げる」とコメントした。