麻栽培2年目、振興願う 産学官8団体プロジェクト、斎宮跡で種まき神事 三重・明和町

【さいくう平安の杜隣の畑で実施した麻の種まき=明和町斎宮で】

【多気郡】三重県の明和町など産学官8団体で麻栽培の振興に取り組む「天津管麻(あまつすがそ)プロジェクト」は20日、同町斎宮のさいくう平安の杜隣の畑で種まき神事を執り行い、播種した。栽培は2年目となる。麻は神事、紡績用や建材として生かす。

同プロジェクトは同町と明和観光商社、皇學館大学、三重大学、栽培事業者などが昨年立ち上げた。同町御糸地区周辺は麻積郷(おみごう)と呼ばれ、伊勢神宮で使う麻の栽培地となってきた。プロジェクトは歴史文化の継承と麻栽培の担い手確保、産業振興を目指す。

国史跡斎宮跡内の遊休地になっている公有地3カ所で幻覚成分をほとんど含まない品種を育てる。3、4カ月で高さ約3メートルに伸び、刈り取る。麻の繊維は神事や紡績に使い、茎は断熱のエコ建材として活用する。

神事は畑の隣の竹神社が担当し、麻の成長とプロジェクトの成功を祈願した。明和観光商社の千田良仁代表理事があいさつに立ち、「明和町を麻の聖地にして、歴史文化の継承と新しい産業の創造に頑張っていきたい」と述べた。

神事の後、種を地面に均等に落とす木製の播種器を使い、畑に種をまいて土をかぶせた。

麻は栽培許可の取得が難しいため生産者が減少してきたが、国が法改正し、栽培規制から活用へ方針転換している。