昴学園が初の4強 山商、津田、菰野も準決勝へ 春季高校野球三重県大会

【昴学園―三重 二回表無死走者なし、本塁打を放った六番河田(10)を笑顔で迎える昴学園ナイン=津球場で】

第71回春季東海地区高校野球県大会(県高野連主催、伊勢新聞社後援)は20日、津球場公園内野球場と四日市市営霞ケ浦第1野球場で準々決勝4試合があり、宇治山田商▽津田学園▽菰野▽昴学園―の4校が勝って準決勝進出を決めた。昴学園は同校初の4強入り。

今春のセンバツに出場した宇治山田商は1点リードされた四回裏、九番山本湊乃介の中前適時打に、相手の失策も絡んで逆転。投げては先発中村帆高が九回まで投げ切り3失点で、明野に5―3で逆転勝ちした。

津田学園は八回表に八番水成柾斗と九番桑山晄太朗の連続適時打で2点差を追い付くと、タイブレークの延長十回表に一死満塁から水成の犠飛で1点を奪い、連覇を狙ういなべ総合に5―4で競り勝った。

菰野は皇學館に10―1で七回コールド勝ちした。初回、六番栄田人逢の適時三塁打などで4点を先取。その後も攻撃の手を緩めず、得点を重ねた。先発した栄田は三回1失点。後を継いだ3投手は安打を許さなかった。

昴学園は2番手投手河田虎優希が、六回1/3を無失点。打線は一回表に四番齋田友浩の適時打で先制し、三回表に六番河田の犠飛で勝ち越すなど、16安打の猛攻で10点を奪って三重を10―3で下し、初の4強入りを決めた。

準決勝は21日、津球場で2試合が予定されている。決勝進出と東海大会出場を懸け、第1試合で津田学園と宇治山田商、第2試合で昴学園と菰野が対戦する。第1試合の開始時刻は午前10時。