水墨画藤墨会が1年間の成果 四日市市文化会館で作品展 三重

【会員らの会心作が並ぶ会場=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三重県四日市市の日永地区市民センターと前田町北部公会所で研さんしている水墨画教室「藤墨会」(伊藤ます子代表)は19日、同市安島の市文化会館第1展示室で、第17回「素墨展」を開いた。指導する堀宏作講師(77)と会員20人の会心作85点を展示している。21日まで。

スケッチ旅行で訪れた鈴鹿市の伊奈冨神社の木立の中に建つ「菩薩堂」のたたずまいを描いた作品、津市芸濃町の「伊勢別街道 楠原宿」の町並みや、国登録有形文化財「旧明村役場庁舎」などが並ぶ。また、質感豊かに描いた「雨の紫陽花」「芙蓉」「山茶花」など、墨の濃淡で生き生きと表現した作品の数々が来館者らの目を楽しませている。

堀講師は、上野天神祭おに行列の「ひょろつき鬼」や「悪鬼」など10点を出展。「水墨画は余白と省略を極意とする暗示の芸術。にじみ、かすれ、濃淡など、それぞれ水墨画らしい作品になっています」と講評していた。