キンレイ亀山工場お披露目 第1期工事が完成、知事ら見学 三重

【生産現場を見学する一見知事(右手前)と櫻井市長ら=亀山市白木町のキンレイ亀山工場で】

【亀山】冷凍食品の開発・製造・販売業「キンレイ」(京都市伏見区、白潟昌彦社長)は17日、三重県亀山市白木町の亀山・関テクノヒルズ内に同社亀山工場の第1期工事が完成したのを記念し、一見勝之知事、櫻井義之亀山市長ら関係者を招いてお披露目した。今月1日から稼働している。

同社は昭和49年、近畿冷熱として創業。現在は社名を「キンレイ」に変更し、独自の3層構造の技術で、水を入れない鍋焼きうどんやラーメンなどの冷凍食品を扱っている。資本金4億円、令和4年度の売上高は152億円。今年で創業50周年を迎えた。

同工場は、令和4年5月に市と立地協定を締結して同年11月に着工。RC造り3階建て、延べ床面積1万5334平方メートル。総事業費は約70億円。筑波、大阪工場に続き、国内で3工場目。従業員約100人のうち、高卒者を含め約9割が県内在住者。

お披露目会には、一見知事と櫻井市長、川森浩司・亀山商工会議所会頭のほか、地元白川地区まちづくり協議会の関係者ら計13人が出席した。

白潟社長(62)はあいさつで、「大阪以東、名古屋以西に適した亀山を選んだ。省人省力化による環境に配慮した工場として、地域に愛される企業を目指す」と述べた。

来賓の一見知事は「三重県人は、勤勉でまじめ、よく働く。ぜひ、高齢者にも働く場を。第2、第3期工場に期待している」などとあいさつし、櫻井市長は祝辞で「緑豊かなこの地の地下水は、亀山の誇り。『幸せと発展に貢献』を目指すキンレイの未来への発展を願う」と語った。

この後、出席者らは白潟社長と田嶋徹生産本部長の案内で、工場内の生産現場を見学した。

同社は同工場の第2期工事について、3、4年後の稼働を計画しているという。

【お披露目会であいさつする白潟社長(左端)=亀山市白木町のキンレイ亀山工場で】