津市に子ども用いすを寄贈 ミエライス、百五SDGs私募債で

【前葉市長(右)に座位保持いすを手渡す前川代表(中)、五十嵐本店営業部長=津市役所で】

【津】百五銀行の私募債「百五SDGs私募債(寄付型)」の引き受けに伴う寄贈式が12日、津市役所であった。津市庄田町の米穀卸販売業、ミエライスと同行から、座位保持いす一脚が贈られた。

同私募債は地域社会への貢献として同行が発行企業から受け取る手数料から発行額の0・1―0・2%相当額分を指定された地方公共団体や教育機関などに必要な品物を寄贈する商品。同社は3月に私募債1億円を発行しており、地元津市の子どものために役立ててもらおうと同市に寄贈を申し出た。

座位保持いすは肢体不自由児の姿勢を支える機能を備えた木製のいす。心身や運動の発達に心配のある就学前の子が通所する市児童発達支援センター(同市分部)で使用する。

寄贈式では同社の前川昌治代表が「子どもの未来に少しでも貢献できれば」と前葉市長にいすを手渡した。前葉市長は「センターは子ども一人一人のニーズに応じ丁寧に訓練している。このいすは子どもが安心して過ごす入り口になり発達に大きく貢献してくれると思う」と謝辞した。

担当した同行本店営業部の五十嵐靖尚部長は「我々も間接的に地域に貢献できてうれしい」と述べた。