昭和の津の映画館ジオラマを展示 紙と文具専門店ミフジで山口さん 三重

【ジオラマ作品について話す山口さん(右)と三藤代表=津市東丸之内のミフジで】

【津】津市東丸之内の紙・文具専門店「ミフジ」店内で、昭和時代に市内にあった映画館などを再現したジオラマの展示「真・幸伸展」が開かれている。同市殿村の会社員、山口幸伸さん(47)が写真などを元に制作した作品6点を展示している。30日まで。16、23日は休み。

山口さんは15年ほど前から趣味で特撮映画のさまざまな場面のジオラマを独学で制作。近年はかつてあった市内の史跡や建造物を作っており、活動を知った同店の三藤友喜代表(38)が展示を依頼した。

これまでの作品から「懐かしの津の映画館」シリーズの津スカラ座▽東映シネマ1・2▽津東宝劇場―と美里町の長野トンネルなどを展示した。

山口さんは先天性の四肢障害で両手の中指が欠損しており今回の展示に合わせ三藤代表が四本の指をかたどったロゴマークを制作。昭和の丸之内商店街の写真から当時の店舗のジオラマを作り、写真と共に展示する計画が進行中という。

山口さんは「ジオラマを通じて出会いが広がっている」と喜ぶ。三藤代表は「作品を見て会話が弾むことで町づくりを考えるきっかけになる。地元の作家と一緒に店作りをしていきたい」と話した。