科学や文化活動など助成 岡三加藤文化振興財団、25人に計1600万円贈呈 三重・津

【吉岡選考委員長(右)から目録を受け取る研究者=津市羽所町のホテルグリーンパーク津で】

【津】岡三加藤文化振興財団(三重県津市中央、新堂弘幸理事長)は11日、津市羽所町のホテルグリーンパーク津で令和6年度の助成金授与式を開き、県内での科学技術研究や文化活動などに取り組む研究者ら25人に計1600万円を助成した。

同財団は岡三証券発祥の地の三重の福祉と文化の向上に貢献しようと昭和63年の同社創業65周年記念に創立し助成事業を展開。本年度は84件の応募から選び、コロナ禍で中止していた授与式を5年ぶりに開いた。

本年度の助成先は、県における科学技術に関する研究助成15件(1千万円)▽県における科学知識の普及啓発に関する助成3件(100万円)▽県における文化活動に関する助成7件(500万円)。

式では新堂理事長に代わり選考委員長の吉岡基・三重大教授が「助成を有意義に活用し目的を達成して」と目録を贈呈した。

文化活動に関する助成を初めて受け、7月に津市で「ダウン症のある作家たちを支え続けた女性美術家佐藤敬子展」を開くダウンズタウンプロジェクトの佐藤よし子代表理事(44)=志摩市大王町=は「非営利で活動しているので助成は大変ありがたい」と感想を述べた。