華やかな額や掛け軸展示 桑名の書家・壽華さん、名古屋で展示

【「百花繚乱」と書いた作品を紹介する壽華さん(左)=名古屋市西区のノリタケの森ギャラリーで】

【名古屋】三重県桑名市駅元町の書家、壽華(じゅか)(本名・植本寿賀子)さんが、名古屋市西区のノリタケの森ギャラリーで作品展を開いている。7日まで。

壽華さんはこれまでに、店の看板や商品ラベル、落語家や女優の楽屋のれんの文字を手がけている。平成28年に製作された桑名市を舞台にした映画「クハナ!」(秦建日子(たけひこ)監督)では、劇中の文字を担当した。桑名市と大阪市で書道教室を開き、後進の育成にも努めている。

会場には、額や掛け軸が33点並ぶ。書を身近に感じてもらおうと、「桜」や「愛」「恵風」など、分りやすい言葉や文字を選んで作品にした。ピンク色の和紙に「百花繚乱」と書いた作品は、紙や墨の色にもこだわり、優雅な筆致で華やかさを表現した。中には、絵や顔彩で色を添えた作品も並ぶ。

書道教室の生徒や知り合いの子どもが手がけたミニびょうぶ24点も一緒に展示している。「空」「光」「風」の文字が、それぞれ書かれている。

壽華さんは「ギャラリーの周辺は、緑が多くて心地よい。ぜひ会場まで足を伸ばして、景色を見るような感じで、作品を見て心和んでもらえれば」と話した。