三重でも6人に健康被害 紅こうじサプリ、3人は一時入院

【定例記者会見で、小林製薬の紅こうじサプリを使わないよう呼びかける一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は2日の定例記者会見で、小林製薬(大阪市)の紅こうじを使ったサプリメントを摂取した県内の6人に健康被害が出たことを明らかにし、同社の紅こうじ入りサプリメントを摂取しないよう県民に呼びかけた。

県によると、健康被害が出た6人は、同社が販売する「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた。早い人では1年半前ほどから、遅い人では昨年12月から摂取していたという。

このうち3人は、腎機能の障害や食欲不振、倦怠(けんたい)感などの症状を訴え、3日間から約1カ月間にわたって医療機関に入院した。既に3人とも退院しており、命に別条はないという。

県は保健所に寄せられた情報から6人の健康被害を把握。発症の時期や退院後の症状など、詳細は分かっていない。居住地や年齢などは「個人情報に当たる」として明らかにしていない。

一見知事は会見で、同社の「紅麹コレステヘルプ」「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」を持っている場合は、摂取を控えるよう呼びかけた。

既に摂取して体に異常があったり、摂取歴があって不安を感じたりする場合は医療機関を受診するよう要請。摂取歴がない場合でも、不安な人は保健所に相談するよう呼びかけた。

サプリメントの摂取による健康被害が出たことには「原因は国が究明中で分からない」と前置きした上で「このような事態は非常に遺憾。二度とないようにしてもらいたい」と述べた。