F1混雑緩和へ推奨ルート 鈴鹿の協議会、日本GP向け情報発信 三重

【昨年のF1で、鈴鹿サーキット稲生駅で乗車待ちする観戦客ら(鈴鹿市提供)】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで5日に開幕する「F1日本グランプリレース」を前に、関係団体による「鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会」(会長・末松則子市長)が、公共交通を利用した観戦客の混雑緩和に向けた人流対策の一環として、市内3ルートを推奨する情報発信を始めた。同協議会は「一長一短あるので行きと帰りのコースを変えるなど、ルートを選んで利用して」と呼びかける。

昨年9月の同レースには、3日間で延べ22万2千人の観戦客が来場。平成21年に同サーキットで日本グランプリが再開以降、最多を更新した。

昨年のピーク時は近鉄白子駅前でシャトルバス乗車待ちの乗客が最大約2時間待ち、伊勢鉄道サーキット稲生駅にはレース後に約1万3千人が殺到し、いずれも「ピーク時間の分散と輸送力の多重化」が、同協議会の今後の課題になった。

同協議会によると、ことしはホンダF1の参戦から60年の節目の年で、初の春開催となる。子どもたちの春休み期間とも重なることから、子育て世帯や円安などの影響による外国人観戦客の増加を見込む。

輸送力の多重化については、各鉄道会社の増便や名古屋からサーキットまでのツアーバスを増やすことなどで対応する。

人流対策として推奨する3ルートは、徒歩少なめの白子ルート、東コースに便利な稲生ルート、電車に乗るまでの時間が読みやすい平田町ルート。平田町ルートは観戦に慣れたリピーターの利用が多いという。所要時間や歩く距離、それぞれのルートのメリット、デメリットなどを一覧表にまとめたことで分かりやすくなった。

同協議会の公式SNS(交流サイト)や名古屋駅構内でのアナウンス、3日から無料配布される日本グランプリガイドブックなどで周知する。

同協議会事務局の市商業観光政策課は「レースを楽しんでもらうとともに、観戦以外でも鈴鹿を楽しんでもらうためにはスムーズなアクセスが重要。良き思い出づくりに役立てて」と話した。