条例改正の執行部提案へ仕組みを 年度始めあいさつで三重県知事

【幹部職員らにあいさつする一見知事(手前)=県庁で】

一見勝之三重県知事は1日、県庁講堂に幹部らを集めて年度始めのあいさつをした。条例改正は「言われてやるだけではない」とし、条例改正の執行部提案に向けた仕組みを設ける考えを示した。

一見知事はあいさつで「違和感があること」として「県は予算をしっかりとやるが、法令はどうか。大きな課題に対し、条例を改正する意識を持って動かれているだろうか」と指摘した。

その上で「予算と同じように、決まった手順で議論する仕組みや組織をつくりたい」と説明。条例改正を巡って議論する例として、子どもの権利や児童虐待、災害への対応を挙げた。

「過去と決別しよう」と強調。「『世間の常識から見ればおかしいけど我慢しよう』は、やる気が出ない職場や汚職をつくる元凶。おかしなことは、おかしいと言おう」と呼びかけた。

「仕事が厳しいと言われる。怒鳴ったり、人格を傷つけたりしないようにしているが、時々出るかもしれない。人によって要求水準を下げているが、柔軟な対応を心がけたい」とも語った。

このほか、例年と同じく「自身の健康と家族よりも大事な仕事は見たことがない」「県職員は県民の盾であり、矛であるという誇りを持って一緒に汗をかいてほしい」などと訓示した。