「三重県の発展に貢献」 県庁で辞令交付式、新規採用者が決意表明

【一見知事(手前)に宣誓書を手渡す奥田さん=県庁で】

三重県は1日、本年度の新規採用者辞令交付式を県庁講堂で開いた。新規採用者のうち、169人が出席。新規採用者を代表し、奥田大登さん(22)が一見勝之知事から辞令を受け取った。

奥田さんは「人口減の課題にさまざまな面から積極的に取り組み、県の発展や県民の福祉と幸せに貢献します。一日でも早く活躍できるよう、一生懸命に頑張ります」と決意表明した。

一見知事はあいさつで「入庁時の高い志を退官まで持ち続けてほしい。自分の出世や上司、組織のためというのは捨てて、県民のために働く気持ちさえ持っていれば問題ない」と述べた。

「皆さんが携わる公務は県民を守る崇高な仕事で、その権限は非常に大きい」としつつ「その半面で汚職の恐れもある。コンプライアンス(法令順守)には留意してほしい」と語った。

また、一見知事は「付言」として「いかなる県民にも怒鳴られたり、罵倒されたりするいわれはない。カスタマーハラスメントを受けた場合は、気軽に相談してほしい」と呼びかけた。

奥田さんは津市出身で愛知大法学部卒。大学では少子化対策を研究していた。志望通り、子ども・福祉部に配属。「決意表明をして、県職員としての自覚が沸きました」と話していた。

県によると、本年度の新規採用者は前年度比15人減の184人で、うち女性は7人減の77人。新規採用者に占める女性の比率は41・8%となり、前年度から0・4ポイント低下した。