ヘル着用で自転車安全に 久居農林高で新入生ら対象に講話

【ヘルメット着用の重要性を話す水井事業係長(右端)=津市久居東鷹跡町の県立久居農林高で】

【津】JAF(日本自動車連盟)三重支部(川喜田久支部長)は26日、津市久居東鷹跡町の県立久居農林高で新入生と保護者を対象に自転車安全講話を実施し、ヘルメット着用の重要性を伝えた。

自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となり間もなく1年になるが、昨年7月の調査で県内の着用率は26・5%と4人中3人が着用していない。同支部では高校入学の機会に親子で意識を共有してもらおうと、今年度は同校のほか松阪商▽桑名西▽津西―の入学前説明会で講話した。

講話では自転車に乗った人形が走る自動車とぶつかり激しく飛ばされる動画に続き、同支部の水井陽一事業係長(49)が「自転車事故で死亡した原因の半数以上が頭部損傷」「ヘルメット非着用の場合の致死率は着用していた場合の2・1倍」などと説明し「命を守るためにヘルメットを着用して」と呼びかけた。

湯浅雅也さん(15)は「けがをしたら学校生活に支障が出る。自分の身は自分で守らなくてはと思うので、これからも着けようと思う」と感想を話した。