宇治山田商vs中央学院 2回戦向け、両校監督が対談 センバツ高校野球

【健闘を誓い合う(左から)宇治山田商・村田監督、中央学院・相馬監督=22日、兵庫県尼崎市内で】

阪神甲子園球場で開催中の第96回選抜高校野球大会(日本高野連など主催)で、宇治山田商(三重)=16年ぶり2回目=は大会第7日(24日)の第3試合で中央学院(千葉)=6年ぶり2回目=と2回戦を戦う。宇治山田商の村田治樹監督(53)と中央学院の相馬幸樹監督(44)が試合を前に紙面で対談した。

―相手チームの印象は

村田監督 好投手が3人いて走れる選手が多い。小技を使いながら思い切ったスイングもしてくる、大変バランスの良いチーム。

相馬監督 まずは三重の伝統校という印象。いろんな戦術、工夫がたくさんあり、攻撃のバリエーションをたくさん持っている。

―相手チームで注目する選手は

村田監督 (投手と遊撃手の二刀流の)颯佐心汰選手はセンスを非常に感じる選手。ただあまり意識しすぎないようにしたい。

相馬監督 (山商の)投手は皆まとまったフォームでバランス良く投げ込んでいる印象が強い。相手投手陣をいかに攻略するかがカギと考えている。

―自チームでカギを握る選手は

村田監督 接戦に持ち込みたいので無駄な点を与えないようにしたい。投手陣が制球良く投げて各イニングの先頭バッターをしっかり打ち取れるようにしたい。

相馬監督 まずは先制を取りたい。そこから自分たちの野球ができれば。初戦では波に乗れていなかった(主将で主砲の)中村(研心)の活躍で打線に厚みが増すと思っている。

【投手と野手の二刀流の3年生、颯佐心汰(中央学院高)】

中央学院高校 千葉県我孫子市の私立校。昨年秋の関東大会はベスト8。準々決勝で群馬1位の健大高崎に3―4で惜敗するなど投打の総合力を評価されて関東・東京地区の最終枠6校目で選出されて6年ぶりのセンバツ出場を決めた。

臼井夕馬、蔵並龍之介、颯佐心汰の140キロ台の3投手を中心とした継投策を得意とする。中でも最速148キロの球速を誇る颯佐は、遊撃手との二刀流選手。50メートル5秒8の俊足も注目される選手だ。

監督は現役時代投手で社会人野球のシダックスでもプレーした相馬幸樹氏。2018年のセンバツ初出場当時もチームを率いた44歳の指揮官の下、6年ぶりに聖地に帰還した今大会、1回戦で近畿大会4強の耐久(和歌山)を下して甲子園初勝利を挙げている。