当初予算など可決 三重県議会本会議、裏金問題の意見書も

【一般会計当初予算を可決した本会議=県議会議事堂で】

三重県議会2月定例月会議は22日の本会議で、一般会計の総額を前年度比3・8%減の8050億8600万円とする令和6年度当初予算などの85議案を、原案通り可決した。

一般会計当初予算は44人が賛成し、吉田紋華議員(共産党、一期、津市選出)が反対。吉田議員はリニア中央新幹線や結婚支援に関連した予算が含まれていることなどを理由に反対した。

木本、紀南両県立高を統合して「熊野青藍高」とする議案には44人が賛成し、谷川孝栄議員(草莽、四期、東紀州)が反対。谷川議員は討論で、木本高の校名がなくなることを問題視した。

多度大社(桑名市)の上げ馬神事に対して動物虐待を繰り返さないよう求める請願は43人が反対し、不採択となった。吉田議員と稲森稔尚議員(草の根運動いが、三期、伊賀市)が請願に賛成した。

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題について「徹底解明と実効性のある再発防止策の確立」を求める意見書を全会一致で可決した。中森博文議長名で近く、政府や国会に提出する。

政府が国民保護を目的として、地方自治法に定めようとする自治体への「指示権」について「乱用される恐れがある」などとして撤回を求める意見書は、21対24の賛成少数で否決した。