病床確保フェーズ引き上げ 三重県、コロナ入院患者増で

新型コロナウイルスの入院患者が増えたことを受け、三重県は13日、病床確保フェーズを「1」から「2」に引き上げた。一方、新規感染者が減少傾向にあることなどから増床は見送る方針。

県によると、一般病床と専用病床を合わせた同日現在の入院患者は、前週同一曜日比69人増の430人。病床確保計画でフェーズ2の基準として定める「368人以上」に達した。

一方、計画ではフェーズ2に達した場合の対応として、確保病床を93床増やして123床にすると定めているが、今回は病床の追加を見送り、30床を維持するという。

医療体制整備・調整プロジェクトチームは「入院の多くは一般病床が使われる院内感染で、専用病床が逼迫(ひっぱく)しているわけではない。重症者の受け入れにも支障はない」としている。

県は入院患者の増加を受け、1月31日付で病床確保のフェーズを1から2に引き上げた。一方、入院患者が減少に転じたことから、先月21日付でフェーズ1に引き下げていた。