近ツー元支店長を書類送検 三重県への過大請求問題で

コロナ禍で苦しむ観光事業者に支援金を配布する事業で、三重県から受託した近畿日本ツーリスト津支店(津市)が委託費約1130万円を県に過大請求していた問題で、県警が当時の支店長を詐欺の疑いで津地検に書類送検したことが13日、関係者への取材で分かった。送検は先月16日付。

問題を巡っては、支店が新型コロナウイルスの影響を受けた事業者に支援金を配る業務を県から受託。実際より多くの人員が業務をしたとする書類を県に提出して、過大請求していた。

県は「業務上の損害や悪質性はない」として刑事告訴を見送ったが、稲森稔尚県議(草の根運動いが、3期、伊賀市選出)が「契約内容に反すると知りながら過大請求をしたことが強く疑われる」として刑事告発していた。