手作り弁当を独り暮らし高齢者に 四日市で「あったか訪問」 三重

【ひじきご飯を盛り付ける会員と中学生ボランティアら=四日市市釆女町の内部地区市民センターで】

【四日市】三重県四日市市内部地区社会福祉協議会は10日、地域ボランティア「虹の会」(田中英子会長)と連携して、手作り弁当を届ける「あったか訪問」を実施した。地域の70歳以上の独り暮らし高齢者宅など250戸に、「お元気ですか、水ぬるむ季節ですね!」のメッセージを添えた春の彩り弁当を届けた。

「あったか訪問」は、32年前から年3回実施している。同市釆女町の内部地区市民センターで、虹の会会員14人が調理し、内部中学校福祉部の生徒3人と教諭が盛り付けを手伝った。献立は「ひじきご飯」「さわらの西京焼」「照り焼きつくね」など5品。弁当には、同中福祉部の生徒らが作ったイラスト入りコースターが添えられた。

会員と中学生が作業を分担し、彩りよく盛り付けた弁当を民生委員がそれぞれの受け持ち地区の高齢者に届けた。1年生の青井楓恋さん(13)は「普段できないことができて楽しかった。また、参加したい」、岡田圭司校長(56)は「コロナが落ち着き、地域交流が再開できて大変うれしい」とそれぞれ話していた。田中会長は「させていただける感謝を込めて仲間と共に作りました」と話していた。