6カ国30人がお茶会 青井さんらおもてなし 三重・四日市

【お茶をたてる体験をする参加者ら=四日市市河原田町のNPO法人愛伝舎で】

【四日市】三重県四日市市河原田町のNPO法人愛伝舎(坂本久海子理事長)は9日、同所で多国籍お茶会を開き、ペルーやバングラディシュ、中国など日本を含めた6カ国の約30人が茶道の世界に触れた。

在日外国人が日本の文化を知る機会を持つとともに、日本人との交流を深めるのが狙い。

鈴鹿市下箕田1丁目の自宅で裏千家の茶道教室を開く青井式子さん(62)ら3人がお茶をたて、茶会形式で参加者らをもてなした。

参加者らは「茶わんを右手で持ってから左手に移し、手のひらの上にのせて感謝した後、手前に2回回す」など、説明を聞きながら茶道の作法を学んだほか、茶せんを使って自分でお茶をたてる体験をした。

参加者の一人、桑名市立日進小4年のブラジル人、吉川メグミさん(10)は「思ったより簡単にできた。自分でたてたお茶はおいしかった」と笑顔を見せ、熱心にスマホで写真を撮っていたベトナム人の派遣社員、ハ・コン・クアンさん(29)=菰野町=は「緑茶が好きで毎日飲んでいるが、茶道具を見たのは初めて。興味深い」と話していた。

坂本理事長は「多文化共生には、日本人が大事にしている文化や歴史を知ってもらうことが大事」と話した。