南伊勢町が予算案、一般会計117億円 活力ある産業・経済など5つ柱に 三重

【度会郡】三重県南伊勢町はこのほど、令和6年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比11・6%増の117億7480万円。平成17年の合併以降、過去最大の予算規模となった。活力ある産業・経済▽安全安心のまち▽子育て応援日本一のまち▽誰もが元気なまち▽輝きをもてるまち―を5つの柱として編成し、「買い物不便・困難対策」にも重点を置いた。

歳入は、町税が9・1%減の9億3352万円、地方交付税は0・7%減の52億2千万円。町債発行は66%増の25億1730万円で、6年度末の町債残高は134億1498万円となる見通し。一般財源の不足に伴う財政調整基金の取り崩し額は6億460万円で、6年度末残高は7億5454万円を見込む。

歳出は、人件費が0・3%減の16億1078万円、扶助費が4・8%増の6億3376万円。投資的経費は、60・7%増の28億454万円とした。

主な新規事業では、買い物困難地域の問題解消を目的に、国・県の補助金を活用して事業改善を進める町内の食料品店に町独自の補助をする事業に2千万円を計上。スマートフォンなどで海域の水温や酸素量、塩分濃度、海上カメラなどのデータをリアルタイムに監視できる海洋モニタリングシステムを導入する漁業者への補助金に111万円を盛った。

主な事業は次の通り。

南島地区の小中学校統廃合推進事業に3億3280万円▽なかよし保育園の高台移転事業6億7912万円▽全国豊かな海づくり大会推進事業427万円▽ふるさとワーキングホリデー事業440万円▽避難場所整備事業7900万円