伊勢型紙の魅力を海外へ 鈴鹿の大杉さん仏で初展示「新しい挑戦」

【末松市長に初の海外展に向けた意気込みを話す大杉さん(右)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】19日から26日まで仏国のコルマールで初の海外展「伊勢型紙の伝統と革新~芸術への挑戦~」を開く三重県鈴鹿市寺家3丁目の伊勢型紙彫型画会会長、大杉華桜さん(32)が7日、同市役所を訪問。末松則子市長に出発前の意気込みを語った。

伊勢型紙彫型画は、伊勢型紙の技法などを使って制作した美術作品。伊勢型紙職人などで型紙技術を代々継承してきた家系という大杉さんは、5歳から伊勢型紙彫刻師の祖父に師事し、制作活動に励む。

展覧会では約400年前の伊勢型紙や制作道具のほか、これまでの作品など約60点を展示するとともに、彫刻実演なども予定しているという。

来庁した大杉さんは「伊勢型紙が海外で、芸術としてどのような評価を受けるのか試したい。自分の新しい挑戦」と話した。

併せて、独自の技法で制作した末松市長の肖像画1点を寄贈した。

末松市長は「伊勢型紙の素晴らしさや伝統産業の魅力をフランスで発信してきてほしい」と激励した。