ハラスメントの根絶を 吉田三重県議が議長に要望

【中森議長(右)に要望書を手渡す吉田議員=県議会議事堂で】

三重県議から「セクハラ発言」を受けたとして、吉田紋華県議(共産党、1期、津市選出)は5日、ハラスメント根絶を目的とした議員向けの研修を実施するよう、中森博文議長に要望した。

要望書などによると、津田健児議員(自民党、6期、四日市市)が1月19日に議事堂であった検討会の直前、吉田議員に「風邪をひいたら、あやちゃん看病に来てね」などと発言した。

また、平畑武議員(新政みえ、2期、鈴鹿市)が昨年12月の委員会質疑で、女子高校生の容姿について「完璧に100点」と発言し、続いて登壇した議員が発言を訂正したことにも触れた。

その上で「政治倫理条例の基準に反する疑いがある発言が県議会で行われている」とし、議員向け研修を実施するよう要請。今後も同様のことがあれば「厳正な対処」をするよう求めた。

この日、中森議長に要望書を手渡した吉田議員は、津田議員の発言について「私としてはセクハラと取れる。不快だったということ以上に、人権に関わる問題だと思っている」と語った。

中森議長は「不適切な対応だった」として津田議員を注意したと説明。「女性を含め、多様な人が活躍できる議会でなければならない。研修の実施に向けた準備を進めている」と述べた。