海保図画コン受賞者ら航海体験 四日市、巡視艇に招待 三重

【操船方法を教わる参加者=巡視艇「あおたき」内で】

【四日市】三重県の四日市海上保安部は2日、海上保安庁図画コンクール2023「未来に残そう青い海」で、四日市海上保安部長賞と海上保安協会四日市支部長賞の受賞者とその家族を巡視艇に招待して体験航海を実施した。小・中学生6人と保護者ら合わせて20人が参加した。

【巡視艇「あおたき」に乗船した参加者ら=四日市市千歳町の四日市港内で】

参加者らは職員から注意事項を聞いた後、救命胴衣を装着して巡視艇「あおたき」(全長37メートル、125トン)に乗船し、白子沖に停泊中の名古屋海上保安部所属巡視船「みずほ」(全長134メートル、6000トン、ヘリコプター2機搭載)の周囲を回る1時間余のコースを航海した。「みずほ」船体の電光掲示板に「入賞おめでとう」のメッセージが流れると、参加者らの歓声が上がった。

途中、実際に操縦席に座って操船方法を教わったり、船舶火災などで使われる伸縮式放水塔2基と放水銃2基による放水を間近に見たりした。また、職員らの案内で船内見学もあった。

四日市海上保安部長賞を受賞した富田中3年の加藤七那子さん(15)は「面かじ、取りかじに戸惑ったが、貴重な体験ができた」と話していた。四日市海上保安部の大下豊部長(50)は「子どもたちに海上保安部のことを知ってもらい、体験が海に興味を持つきっかけになれば大変うれしい」と話していた。