4神社巡り歴史を案内 一志町・語り部の会、弓の伝説や手踊り 三重・津

【弓引き神事について岡野さん(前列左から3人目)の説明を聞く参加者=津市一志町の大井神社で】

【津】三重県津市一志町のボランティアガイド団体「一志町歴史語り部の会」(海野幸子代表)は2日、同町で史跡案内「津市一志町内神社巡り」を開催。事前に申し込んだ約40人が会員と共に、町内の代表的な神社を巡った。

同会設立20周年の記念行事で、地域の歴史に理解を深めてもらおうと開き、波氐(はて)▽大井▽高岡▽波多―の4神社が協力した。

一行は4神社を紹介する同会製作の映像を視聴した後、各神社を参拝し、氏子総代や宮司から神社の縁起や今に伝わる神事について説明を受けた。

大井神社では氏子総代の森田日出男さん(76)が毎年1月にある「弓引き神事」で使う弓や矢を見せ、2頭の大蛇が竜となって天に昇った伝説を紹介。今年弓を引いた岡野俊さん(66)は「昔は四つの字から出た4人が兄弟分となったが少子化もあり平成の終わりに自治会でメンバーを選ぶようになった。時代の流れに沿いながら続けている」と話した。

【奉納手踊りを実演する保存会のメンバー=津市一志町の高岡神社で】

高岡神社では毎年10月にご神木の周りで奉納される手踊りを保存会会員が実演。参加者も輪に入り一緒に踊った。同町出身の女性(78)は「一志に住んでいても知らないところはようけある。1人では行けないので連れて行ってもらえてよかった」と感想を話した。