強盗殺人と住居侵入の罪で男起訴、津地検、鈴鹿の事件

鈴鹿市のアパートで住人の高齢男性が殺害され、現金などを奪われた強盗殺人事件で、津地検は29日、強盗殺人と住居侵入の罪で、住所不定、無職美崎芳一容疑者(27)を起訴した。

起訴状などによると、美崎被告は1月8日、金品を強奪する目的を隠して、同市末広北2丁目、アルバイト近藤康夫さん=当時(77)=のアパートを訪問し、玄関から家に侵入。

持っていた十徳ナイフを見せ「車の鍵をよこせ」などと脅迫し、近藤さんの首を衣類で絞めて窒息死させ、軽乗用車(時価95万5千円相当)と現金約2万5千円を盗んだとされる。津地検は認否を明らかにしていない。

美崎被告は事件の約1カ月前までアパートの別の部屋に住んでおり、近藤さんと面識があったとみられる。

美崎被告はコンビニでたばこ3箱などを盗んだとして、2月9日に窃盗罪で津地検に起訴されていた。