会計実務全検定合格者ら表彰 津商高6人 商業経済は全科目

【商業経済検定全科目合格の(前列左から)落合さん、奥野さん、会計実務3検定合格の(後列左から)池上さん、田中さん、村田さん、鈴木さん=津市渋見町の県立津商業高で】

【津】県立津商業高(津市渋見町、水谷正樹校長)は卒業式前日の29日、全国商業高等学校協会(全商)が主催する会計実務3検定で全検定合格の3年生4人と、商業経済検定で全科目合格した同2人を表彰した。

3検定は財務諸表分析▽財務会計▽管理会計―の総称で商業経済検定はマーケティング▽経済活動と法▽ビジネス経済―など5科目。いずれも授業の範囲を超えた難易度の高い内容で、全てに合格すると卒業時に全商から表彰される。

全検定(全科目)合格表彰は3検定がいずれも簿記部の池上すず▽田中凜花▽村田総司▽鈴木利旺―の皆さんで県内5人中の4人。商業経済は落合海空さんと奥野蒼生さんで県内の全科目合格は両人のみだった。

簿記部の4人は休日も通話アプリで連絡を取り合って問題を解き、分からないところは教え合って成果を上げた。商業経済の2人は最後の科目が今年2月で定期考査の時期と重なるなど時間のやりくりに苦労しながら乗り越えた。県内表彰者の大半が津商生だったことに一様に驚き「頑張りが報われた」「自信につながった」と喜ぶ。

4月からは大学や会計の専門学校など進路はそれぞれ。美容専門学校に進む落合さん(18)は「美容師になり独立して店を持ちたい。マーケティングなど学んだものが生かせると思う」と話す。

商業科主任の長谷川智章教諭(45)は「努力しなければ取れない検定。課題を見つけ勉強する力を在学中に身に付けたことに価値がある」と6人をたたえた。