「オニーサンズ」能登へ義援金 節分で寄付集め、亀山市長に託す 三重

【櫻井市長(右端)に義援金の目録を手渡す鬼に扮した「オニーサンズ」の2人=亀山市役所で】

【亀山】三重県亀山市内の小学校の同級生だった北村伸一さん(47)と柳原純さん(47)ら3人は27日、亀山市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、3日の節分の日に鬼に扮(ふん)して市内の各家庭を回り、能登半島地震の被災者らへ募った義援金3万1098円の目録を櫻井市長に手渡した。

北村さんら4人のグループ「オニーサンズ」は毎年、日本古来の風習「節分」を忘れず、楽しんでもらおうと2月3日の節分の日、赤鬼や青鬼に扮して、市内の保育園や幼稚園、学童クラブのほか、個人の家を回っている。

今年は1月1日に発生した「能登半島地震」の被災者に、自分たちで何か協力できないかと鬼の募金箱を作り、義援金を募った。

この日、鬼に扮して訪れた北村さんと柳原さんは「行く先々で皆さん節分を楽しんでもらった」とし、「『被災者の人らに支援します。優しい鬼なんですね』と、募金箱に義援金を入れていただいた」と話した。

鬼に扮して現れた北村さんらに一瞬驚いた櫻井市長は「皆さんの取り組みは『あっぱれ』」といい、「北村さんらの思いと市民らの気持ちのこもった義援金は、市で預かり日本赤十字社に送付する」と感謝した。