「カスハラ」対応検討へ 三重県知事、条例制定も視野

一見勝之三重県知事は28日の定例記者会見で、客の迷惑行為や悪質なクレームといった「カスタマーハラスメント」(カスハラ)について、関係条例の制定も含めて対応を検討する考えを示した。

一見知事はカスハラへの対応を検討するよう、雇用経済部に指示したと明らかにした。東京都が条例の制定を進めていることや、連合三重から対応を求める要望を受けたことを理由に挙げた。

「特にサービス業で苦しんでいる人がいると聞く。場合によっては条例の制定も考えなければならない」と説明。「買う方が偉いわけではないことを社会に浸透させる必要がある」と述べた。

県によると、今のところ実施を決めた対応はないが、厚労省が作成したカスハラ対応のマニュアルを周知したり、企業などからカスハラの現状を聞き取ったりすることを想定しているという。