新天地三重で日本一 ボクシング須永、連覇目指す 県スポーツ優秀賞

【須永大護(県スポーツ協会)】

ボクシング男子ミドル級で昨年11月の全日本選手権で優勝し、三重県スポーツ優秀賞を受賞する須永大護(県スポーツ協会)=埼玉県出身=は社会人1年目の23歳。大学卒業を機に一度はやめようとしたボクシングに新天地で再び向き合い、日本一に輝いた。

未就学時代からキックボクシング、ムエタイと格闘技に親しんだ。小5でボクシング1本に絞ると駿台学園高(東京)時代にインターハイ、国体の個人2冠。関東大学リーグの強豪東洋大では4年で全日本大学王座決定戦優勝のメンバーになった。

大学卒業後は成年の強化選手として単身三重へ。得意の右ストレートに磨きをかける一方、県などの紹介でフィジカルトレーニングにも打ち込み、一昨年準優勝だった全日本選手権で念願の優勝を果たした。

四日市ボクシングジムを拠点に活動するが、基本は「自分で考えて動く環境」が「自分に合っていた」という。「自分より下の世代に少しでもいい刺激を与えられているのなら」三重での競技続行を希望。国際大会での活躍を「モチベーションの1つ」に、まずは日本選手権連覇を目指す。