「伊勢方言かるた」で交流 有緝小児童と船江老人クラブ 三重

【「伊勢方言かるた」を楽しむ児童ら=伊勢市の有緝小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市船江の有緝小学校で20日、伊勢地方の方言を使った「伊勢方言かるた」大会が開かれ、児童と地元の船江老人クラブが交流しながら楽しんだ。

使われることが減った伊勢の方言に触れてもらおうと、老人クラブの提案で始まった行事。コロナ禍で中止が続き、4年ぶりに実施した。

2年生約80人と、老人クラブの10人が参加。体育館に大判のかるたを並べ、クラス対抗戦で競った。老人クラブのメンバーが、「おおきんな(ありがとう)」や「だんない(構わない)」、「ずつない(おなかいっぱい)」といった伊勢の方言を使った札を読み上げると、児童らが取り札めがけて走り、夢中になって取り合った。

参加した女子児童は「分からない言葉がたくさんあった。今と違う言い方がおもしろいと思った」と話していた。船江老人クラブの中居登巳男会長(82)は「地域で使われていた言葉に興味を持ち、少しでも覚えていてくれたらうれしい」と話した。