再編後の中央通りをメタバース空間に 四日市市、歩きたい人など募集 三重

【メタバースYOKKAICHIイメージ①(四日市市提供)】

【四日市】三重県の四日市市の森智広市長は20日の定例記者会見で、「市民参加型のメタバース空間」を期間限定で設置し、再編後の中央通りをメタバース上で歩きたい人、市の未来について意見交換を行うテレビ番組収録現場へ参加したい人をそれぞれ募集すると発表した。

「四日市未来会議inメタバース」は25日の午後3時―同4時に仮想空間「メタバース観覧空間」でテレビ収録を行う。中央通りの完成イメージや将来の四日市について、将来像に関する動画やインタビュー動画などを紹介しながら、タレントと参加者がメタバース上で意見交換を行う。収録した番組は、3月17日午後6時半―同6時45分と同31日午前9時―同9時15分に三重テレビで放映される。参加定員200人で募集を開始しており、23日締め切り。参加申込は、URL=https://forms.gle/ju7TPeezLtE4d5F8=へ。

【メタバースYOKKAICHIイメージ②(四日市市提供)】

「メタバースYOKKAICHI体験」は26日―3月3日に仮想空間「メタバースYOKKAICHI」に入場して未来の四日市に触れてもらい、アバターで町を歩き回る体験をしてもらう。期間中は毎日午前10時から午後8時まで事前登録なしで入場できる。入場は、URL=https://yokkaichi.metaversecloud.cc/=から。参加者は空間内各箇所に配置されたスクリーンで中央通りの完成イメージの動画を視聴し、未来の姿を知ることができる。

2つの仮想空間はクラウドサービスなどを提供する「FIXER」(東京都)が制作。同社は市と高度IT人材育成に係る連携協定を締結している。二つの取り組みを主催する四日市スマートリージョン・コア推進協議会は、市の中心市街地再開発プロジェクトに合わせ、スマートシティ化に向けた「四日市スマートリージョン・コア実行計画」に掲げた事業の推進に向けて立ち上げた組織で、先端技術を活用して都市の機能と魅力を高め、活力あふれる都市の実現を目指している。

森市長は「他市では一般的なメタバース空間を使った取り組みが多いが、当市では四日市のまちなかを模したメタバース空間を使っているのが特徴。独自の取り組みであり、リアルで出来上がる前に体験してもらえたら」と語った。