榊原町産赤米でクッキー 久居農林高生が考案、バターサンドも 三重・津

【前葉市長(中)に「古代からの贈り物」第2弾を手渡す山口さん(左)と小野寺さん=津市役所で】

【津】三重県津市榊原町産の古代米を使った土産物「古代からの贈り物」第2弾が完成し、9日にレシピを開発した県立久居農林高生が前葉泰幸市長にお披露目した。赤米を粗く製粉し食感を生かしたクッキーと県産パッションフルーツのジャムを使ったバターサンドで、3月1日から同町の「榊原温泉湯の瀬」で販売する。

【(左から)赤米バターサンド、赤米クッキー(パッション、プレーン)】

同高生は同施設リニューアルオープンの一昨年に焼き菓子を考案。新たな土産物に若い発想を生かそうと「榊原の地域振興を考える会」(奥山知喜会長)が第2弾を依頼し、製品化を担う「ラ・ミシェット」と連携して開発を進めた。

担当した同校食品クラブの山口愛実さん(17)と小野寺七織さん(17)が市役所を訪れて商品を披露し「パッションフルーツや赤米の分量を考えるのが難しかった」「自分たちの考えた商品が食べてもらえるのはすごくうれしい」などと述べた。

前葉市長はさっそく試食し「バターサンドはさらっと洗練された味。クッキーは赤米がこりこりしている。売れますよ」と太鼓判。古代米生産業者の萩昭裕代表(60)は「古代米はご飯に入れる発想しかなかった。若い発想で先人から受け継いだものをPRでき、とてもうれしい」と喜んだ。

赤米バターサンドは1個380円、赤米クッキーはプレーン・パッション共2枚入り260円(いずれも税込)で販売する。