四日市港をパトロール 県警や海保、税関 テロ抑止へ連携

【パトロールする(左から)巡視艇「いせぎく」、警備艇「しろちどり」、税関艇「ふじ」=四日市市千歳町の四日市港内で】

【四日市】三重県警四日市南・北署は7日、テロ対策四日市南・北2地区テロ対策パートナーシップ機関の四日市海上保安部、名古屋税関四日市税関支署と連携して、四日市市千歳町の四日市港内で巡視艇など4隻での合同海上パトロールを実施し、犯罪抑止の意識高揚を図った。各機関合わせて約30人が参加した。

合同パトロールは、昨年6月のG7三重・伊勢志摩交通大臣会合を前に実施したのをきっかけに、年2回、定期的に実施することを決めた。出航を前に、藤井淳夫南署長が「テロ組織にとって脅威となるよう抑止力に」と激励した。

普段見かけない不審船がいないか、海から見て陸上に不審者がいないかなど、異常を発見するのが狙い。指揮船「さるびあ」の指示の下、海上保安部の巡視艇「いせぎく」、税関艇「ふじ」、警備艇「しろちどり」3隻が、隊列を組みながら港内を約1時間かけてパトロールした。

四日市海上保安部の大下豊部長(50)は「平素の連携の積み重ねで洋上での合同パトロールがスムーズにできた。日本有数のコンビナートを抱える四日市の安全・安心を守っていきたい」と話していた。