「伊勢古材を全国に広めたい」 桑名の西塚さん、国際見本市に初出展 三重

【「古材の魅力を知ってほしい」と話す西塚さん=桑名市参宮通で】

【桑名】三重県桑名市参宮通の建設資材卸会社「ダイマル」の後継者、西塚卓郎さん(35)は、取り壊される民家から板などの古材や家具を引き取り、販売する活動を続けている。6―8日までの3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第97回東京インターナショナル ギフト・ショー春2024」に初出展するという。

県内で自ら引き取った古材は「伊勢古材」と銘打つ。古材のほか、小引き出しなども出品する。今回の出展は、桑名商工会議所からのオファー。こうした機会を得たことで首都圏にも販路を見いだし、「伊勢古材を全国に広めていきたい」と意欲を燃やす。

西塚さんは親しい職人に頼んで、古材を家具として再生させたりもしている。くぎと酢を使った「鉄媒染」という方法や藍染めで木材を着色してみたりと、新たな取り組みにも挑戦している。「(家や家具など)大切に引き継いできた人たちの思いと、古材の魅力を一人でも多くの人に伝えられたら」と話す。