働く女性ら知事に提言 男女格差解消フォーラム 津・三重

【一見知事(右から4人目)に提言書を手渡すワークショップ参加者=津市一身田上津部田の県総合文化センターで】

【津】ジェンダーギャップ解消フォーラム「これからの社会と会社に求められること」(三重県など主催)が31日、津市一身田上津部田の県総合文化センターであった。県内で働く女性が社会や職場の課題について意見交換した全3回のワークショップの成果を発表し、一見勝之知事に提言した。

県は男女間の格差を示す指標「ジェンダーギャップ指数」の経済分野が全国46位となっており、解決に向けた取り組みの一環で昨年9―11月にワークショップを開催。県内15社から20―50代の女性28人が集まり、働きやすさや暮らしやすさについて話し合い、国立女性教育会館理事長の萩原なつ子氏から助言を受け、提言をまとめた。

発表では企業のトップが育児や介護の男性参画を進める方針を発信することや、企業ごとに男性の育休取得率や女性の昇進率を評価する「逆成績表」の公表などさまざまな提言があり、6グループの内容を一つにまとめた提言書が一見知事に手渡された。

一見知事は「提言を少しでも実行していきたい。女性が働きやすい三重を作るため、ムーブメントを起こす、実行する―の2つが大事」と述べた。

発表に先立ち、女性の働きやすい職場づくりを実践した企業が取り組みを紹介する講演などがあった。