山武食品が自己破産申請へ 川越町の水産加工製造、負債約6億円 帝国DB四日市・三重

帝国データバンク四日市支店は一日、水産加工食品製造業「山武食品」(三重県川越町高松、大和田勝子代表)が2月1日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。従業員15人。負債は約6億円の見込み。

同社は昭和12年創業。水産卸売業者からすり身などの原料を仕入れ、かまぼこやちくわ、おでん種、カニかまぼこなど水産練り製品を製造していた。関東から関西まで、問屋やスーパーを中心に販路があった。

近年は同業者間の販売競争の激化で販売量が伸び悩み、コロナ禍も影響して需要が落ち込み、コスト高の影響もあって収益性が低迷した。