2024年2月1日(木)

▼能登半島地震の被災地支援で県は倉庫の備蓄品を全て送ったが、一見勝之知事はその判断は現場の職員で、自分には事後報告だったとして、職員の行動を高く評価した

▼それから1カ月。県が令和17年の開催をめざす国民スポーツ大会について、市町長の意見の情報開示請求を受けて全て黒塗りにして開示した問題を問われ、一見知事は担当者から相談がなかったと説明。今後は事前に相談を受ける方向で調整していることを明らかにした。こちらは、担当者の独断専行をあまり評価していないようだ

▼実際、情報公開日本一になったこともある県の透明度はすっかり濁った感。当時は原則公開で、非開示は企業のノウハウが漏れる恐れや個人情報、法定外委員会などの委員の自由な発言が阻害される時―などだった。今は、本来なら是非意見を聞いて考える参考にしたい市町長の回答も「自由な発言が滞る恐れがある」として非開示へ分類されるらしい

▼ほかにも「他の自治体に関する伝聞や推測に基づく発言があった」「発言と記述の内容が異なる部分もある」が黒塗り理由。至れり尽くせりだ。基本的には年端もいかない子どもよろしく、とても一人前の大人の発言としてそのまま出すことはできないという“親心”か

▼あるいは、その背景に、情報公開請求した稲森稔尚県議の言うように「県に都合の悪い情報を隠すため」があるのか。「現時点では終わった感もある」(前葉泰幸津市長)「何のために県で開くのか議論すべき」(水谷俊郎東員町長)。確かに都合は悪そうだ。