桜友誼林訪中団員を募集 3月、無錫国際桜まつりに参加 三重・鈴鹿

【これまでの歩みを振り返りながら参加を呼びかける新發田会長(左)と妻の喜代子さん=鈴鹿市下箕田2丁目で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市で発足し、桜の植樹を通じた日中友好交流に取り組む民間団体「日中共同建設桜友誼林保存協会」(新發田豊会長)=埼玉県入間郡=が、3月18―22日の日程で、中国の無錫市にある黿頭渚公園で開催する無錫国際桜まつりに参加する「第37次桜友誼林訪中団員」を募集している。締め切りは2月10日。

新型コロナウイルス感染症の影響で、同会の訪中は5年ぶり。滞在期間中は19日に歓迎レセプション、20日は桜まつりの開会式や植樹式に参加する。旅行代金は1人あたり13―15万円程度。

同会は日中戦争に出兵した同市下箕田2丁目出身の故・長谷川清巳さんが中心となり、昭和61年に設立。これまでに延べ約1万人が訪中団員として参加し、中国と共同で約3万本の桜を植えてきた。現地は桜の名所として、多くの観光客でにぎわっているという。

現在は娘婿の新發田会長が後継者として活動を引き継ぎ、コロナ禍にはビデオメッセージを通じて中国との交流を続けてきた。

新發田会長(72)と妻の喜代子さん(73)は「日中関係、政治的にいろいろ難しいことはあるけれど、民間の一人一人の気持ちが伝わる桜友誼林の活動は大事に残していかなければならない。若い世代にもぜひ参加してほしい」と呼びかけた。

申し込み、問い合わせは新發田会長=電話080(9506)4510=へ。